郷に入っては郷に従え
日本の有名なことわざです。
意味は自分のいる所のルールは守ろうねという意味です。
この言葉が最近よく胸に染みます。
なぜかというと、図書館で読んだ岩波出版の哲学トレーニングという本で言語ゲームという観念を知ったからです。
高校倫理の古典でまなぶ 哲学トレーニング 1――人間を理解する
- 作者: 直江清隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
言語ゲームって倫理の教科書で見たことはあるけどよく分からないなと思っていたのでその、哲学トレーニングで何となく分かったのは嬉しかったです。
うまく説明するのは難しいのですけど、要するに「郷に入っては郷に従え」です。
詳しく書くと、言葉とは永遠不変の意味があるのではなくその時の状況で意味が変わり、それを使うコミュニケーションとはその都度ルールが変わるごっこ遊びのようだとウィトゲンシュタインは考えたそうです。
例えば、二人の子供がおままごとをしています。これは二人がおままごとをしたいから、そしておままごとのやり方が二人ともだいたい同じだから成り立っています。
これと同様にコミュニケーションも話す前から多くの前提の元に成り立っているというわけだそうです。
コミュニケーションがうまくいかないのは
向こうが将棋をしたいのに僕は駒でおはじきをしてしまう所でしょうか。
自分の事しか見えなくて他人の事をもう少し見ていればこうならないのかもしれません。
今までは、コミュニケーションがうまくいかないのは自分に合う人がいないだとか、センスがないとか感情論で誤魔化していましたが、こういう風に分かりやすく説明してくれる哲学があったおかげで何となく突破口が見えてきた気がしました。