ガラパコス野郎

ズレた学生の日記

詩は素晴らしい

この時間がある夏休み期間にせっかくだから詩を読もうと考え作品をいくつか借りてきた。

今の小説や詩に比べ非常に分かりにくさがあるが時間をかけて読むととても良かった。

何より自分についての言葉がある。

自分の悩みや痛みについて詩人が代弁してくれる。

萩原朔太郎は説明できない憂鬱さを

中原中也は現状に対する諦めを

高村光太郎は胸に抱える途方もない情熱を

宮沢賢治は理想と現実の格差に対する悩みを

同じ事を考えていた人がいたという事実は自分の心を癒し前に進む力を与えてくれる。

新しいものだけが自分を楽しませるとは限らない。

長年人に知られている詩人だからこそ多くの人の心を掴んだので俺の心情も汲み取ってくれたわけだ。

もちろん小説や漫画にもこういった人の苦闘を描いた作品はあるがやはり物語を用意しなければいけない以上都合のいい展開が生まれる。

例えば、唐突に自分を理解してくれる人が現れる。 自分の能力が向上するなど。

だけど詩は物語より心情や規則などが優先されているのでその人の思った事を書きたいようにかける。

規則がある事で自由に文章を書けないぶんある程度添削され研ぎ澄まされた言葉を生み出す。

だからより共感しやすいのかもしれない。

今時間があるうちに読めるだけ読みたい。